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* 星野画廊 【画廊展示品のご案内】 *


現代美術の先駆者たち・関西

7月28日(木) 〜 9月10日(土)
10:30AM~6:00PM 日曜・月曜、8月12日〜16日休廊休廊

 戦後美術の原点ともいえる1950年代の表現主義的絵画の動向は、日本においてはミシェル・タピエの唱導したアンフォルメル運動が起爆剤となった。固定された概念を打ち破り「自由に描く」ことの大切さを実践しつつ、厚塗りの絵具やマチエールを強調して様々な素材を融合させる画家たちが一世を風靡した。洋画家のみならず日本画家たちも新しい時代の流れに順応したが、東洋的情緒を伴った独自の展開が見られるようになったのが日本の特徴といえるだろう。

 我が国の戦後現代美術の動向のなかで様々な美術家グループの活動がある。ところが最近「具体」の活動のみが世界中で脚光を浴び、マーケットでも注目されてきているようだ。しかし「具体」だけで戦後現代美術が語られることに大いに不満が残る。折から京都国立近代美術館において「アンフォルメルと日本の美術」展が開催中(7月29日〜9月11日)である。世界的な視野の中で戦後日本美術の動向を大きく俯瞰する同館の展示は必見のものだが、小規模な画廊の企画展示とはいえ、関西での現代美術の動向に主眼をおいた本展では、有名・無名の先駆者たちの作品が独特の輝きを放ち、見応えある作品が並ぶ。近美へお越しのついでに、近くの小さな画廊企画にも足を運んでいただきたいものである。

展示作品(一部抜粋)

堂本印象「反復集る」
1961年 トリノ/ニューヨーク個展
131.6 × 970 cm 板張りの紙に膠彩
須田剋太「宇宙時代の記号」
1959年 60.3 × 50.0 cm
キャンバスに油彩、岩彩、紙コラージュ
石原薫「Marsh(沼)」
1960年 72.5 × 91.0 cm
油彩、ドンゴロス、板、砂、セメント、合成樹脂
津高和一「気まぐれな神」
1958年 第13回行動展
100.0 × 80.7 cm キャンバスに油彩
下村良之介「張」
1961年 第1回丸善石油美術奨励賞
91.0 × 182.0 cm 板張りの紙に膠彩

星野画廊 10:30AM〜 6:00PM (毎週日・月曜休廊)
京都市東山区神宮道三条上る TEL.075-771-3670
ご案内:2015年4月から画廊の休廊日が毎週日曜と月曜になりました。
 
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