トップホーム石を磨くリスト|展覧会予告|トピックス展覧会リスト・後記集メールを送る

* 星野画廊【画廊展示のご案内】 *


明治・大正・昭和名作発掘品展

2020年12月1日(火)〜12月26日(土)
10:30AM〜6:00PM 日曜/月曜休廊

里見勝蔵「柘榴」額装 1921(昭和6)年頃 油彩画12号

展示概要

コロナと共に活動するために大げさな展覧会活動は自粛していますが、星野画廊は元気にいつも通りに営業しています。京都市美術館開館記念展「京都の美術250年の夢」展が縮小模様替えしてこの10日から12月6日までロングラン開催です。同展には画廊コレクションから3点の出品協力をしています。前評判の高い京都文化博物館での「舞妓モダン」展は本日開催(11月29日まで)されました。こちらへは5点の作品の出品協力をしています。

本格的な秋の始まりと共にそろそろ美術散歩を再開されてはいかがでしょうか。里見勝蔵の明快で大胆な筆致による「柘榴」がウィンドウでお出迎えしています。2枚目のスナップは群馬県立館林美術館で10月10日から12月13日まで開催される「生誕150年・大下藤次郎と水絵の系譜」展(その後島根県立石見美術館に巡回)に真野紀太郎のバラの水彩画4点と共に3点を出品協力している河合新蔵の水彩画の大作「渡月橋(嵐山)」を飾りました。下にあるのは不染鉄「静かなる海辺の村」(大正末〜昭和初期頃)、その右の小さな壁面には同じ河合新蔵の油彩画「木曽の秋」(1916年頃)が秋の風情を楽しませてくれます。続いて秦テルヲの母子像名作「恵まれしもの」(1923年頃)のある壁面へと移ります。伊藤快彦による板絵の静物画(明治末期頃)、幻の洋画家・船川未乾「卓上静物」(1927年)、赤松麟作「舞妓」が並びます。画廊正面奥の壁面には、満谷国四郎「裸婦習作」、黒田重太郎「薔薇」、福井勇「桜島」を上段に、下段には下村良之介、野村耕、津高和一、宇治山哲平らの現代美術系作家の抽象作品を並べました。画廊左奥の壁面には秦テルヲ「観音母子像」((1945年)、林重義「百日草のある静物」(1930年)、そして須田剋太「作品」(1960年)を飾ってみました。

掛け軸のコーナーでは、左に秦テルヲ「収穫之図」(1930年頃)、中央に平井媒仙「去年の今夜」(大正期)、右に不染鉄「秋声」(1919年頃)を飾りました。平井媒仙の絵は、最近出版されたばかりの『近代京都の日本画史』(求龍堂刊)でも紹介されている佳品です。なお同書は気鋭の研究者4人の共同執筆により実現した非常に読み易くて楽しめる本です。是非お手にとってお読みください。

最後のスナップは画廊入り口右側の壁面です。こちらでは藤田龍児の作品を常時5点ほど、福井勇の「柿」、太田喜二郎の「収穫図」、上山二郎の「水浴図」、伊藤快彦の「志摩海岸風景」、黒田重太郎の「裸婦図」と「菊図」、要樹平の「猫」、異端画家・高橋信夫の「食料品店」、矢崎千治二の「ヒマラヤ」のパステル画、そして秦テルヲの「野々宮」とたくさんの絵が所狭しと並んでいます。

以上、コロナのためにお越しいただけない遠方の愛好者の方々へのオンライン展とさせていただきました。

展示の模様

Copyright (C) Hoshino Art Gallery All Rights Reserved.