星野画廊【展示のご案内】

初夏の画廊展示のご案内
「薔薇の作品を中心に初夏を楽しむ」

会期:2026年5月12日(火)〜6月6日(土)
10:30AM~6:00PM 日・月曜休廊

展覧会概要

先月の画廊企画展示と変わって、大正から昭和前期頃に描かれた、明るく楽しい作品を並べています。時節柄バラの絵がたくさん。バラの名手:池田治三郎(1888-1966)の油彩画と真野紀太郎(1871-1958)の水彩画の大作2点はやはり目立ちます。(写真1)三足の草鞋を履いたと称される浅井忠門下の澤部清五郎(1884-1964)は、自ら栽培したバラを描いて有名でした。同じ澤部が描いた大胆な構図による「初夏の森」の作品を、池田、真野二人の大作バラの絵を従えて中央に展示してみました。

近代洋画界の重鎮・黒田重太郎(1887-1970)の「李朝壺の薔薇」の重厚さは白眉と言えます(写真2中央)。その両サイドに、昨年から今年にかけて遺作展が全国巡回中の鹿子木孟郎(1874-1941)「清水、歌の中山への道」(歌枕で有名な地)と、京都鴨川の上流を描いた2作を並べました。

岡山出身の大阪洋画壇の草分け・松原三五郎(1864-1946)が1914年に描いた薔薇はサムホールの小品ながら110年も前に描かれたとは思えない新鮮で重厚な存在感があり、女流洋画家の草分け・亀高文子(1886-1977)のバラは軽やかに輝き、パステル画で有名な武内鶴之助(1881-1948)のバラはいかにもイギリス仕込みでロイヤル・アカデミーにも入選した画家らしい重厚さ。(写真3)

こうした季節を彩る作品だけではありません。異色の水墨画家・不染鉄(1891-1976)の伊豆大島の「海村図」の水墨軸装他の作品コーナーもお楽しみください(写真4)。 また当画廊一押しの洋画家・藤田龍児の楽しい小品の数々や戦後の京都日本画壇の異端、パンリアル美術協会の画家たちの作品も欲張って並べています(写真5)。

そのほかに、異色の日本画家・甲斐荘楠音の男性ヌードを描いた作小品を各壁面の下部に並べています。美人画家として著名な楠音が好みの若き男性を真剣に描いた力作、小品といえども素晴らしいものです。

新緑の京都ご探索の折には是非岡崎の星野画廊にお立ち寄りください。

展示の模様