星野画廊　図録集

星野画廊で開催した主な展覧会─53

明治・大正・昭和　　　桜　を　め　ぐ　る　情　景　展

2001年　４月　開催

展覧会開催の趣旨　　　　　　　　星野　桂三

　1200年の歴史に育まれた京都の緑と景観が、巨大なコンクリートの塊に占拠され、日々凄い勢いで失われている。またこの国の政治経済の閉塞状態は、もはや破局といってもい領域に突き進んでいる。それでも我々は、春になると咲き乱れる桜の姿にはかない束の間の癒しを覚える。今春、京都岡崎に新しい桜の名所（？）が誕生する。ここでは天候に関わりなく、過ぎし日の平和で豊かな人間の営みが再現される。

掲　載　作　品（日本画）
No.	作　者　名	作　品　名	制　作　年
１	伊藤仁三郎	「夜　櫻」	1939-40（昭和14-15）年頃
２	稲垣　仲静	「　桜　」	1912（明治45）年作
３	伊藤仁三郎	「芳　春」
４	小川　千甕	「夜　櫻」
５	岡村宇太郎	「桜小禽」	昭和10年代頃作
６	岡村宇太郎	「八重桜」	1955-71（昭和30-46）年頃作
７	岡村宇太郎	「八重桜」	1955-71（昭和30-46）年頃
８	木谷　千種	「夢の通路」	1910年代（大正前期）頃作
９	島　　成園	「春　風」	1920（大正末-昭和初期）頃作
10	吹田　草牧	「白鷺城の春」	1920（大正９）年頃作
11	玉村方久斗	「熱海温泉境春色」	1930年代（昭和前期）頃
12	玉村方久斗	「　桜　」
13	中井　吟香	「春の宵」	1925（大正14）年
14	野長瀬晩花	「雨後嵐峡」	1918（大正７）年作
15	秦　テルヲ	「桜花爛漫」	1910年代（大正初期）頃
16	秦　テルヲ	「花見風俗・飛鳥山の印象」	1910年代（大正初期）頃
17	秦　テルヲ	「花　祭」	1935-45（昭和10-20）年頃作
18	平井　媒仙	「東山の春」	大正末-昭和初年頃作
19	不動　立山	「桜　狩」	1912（大正初期）頃年
20	堀井　香坡	「春のよひ習作」	1925（大正11）年頃
21	増原　宗一	「春　宵」	1926（大正末）年頃作
22	松宮　芳年	「清水春色」	1910年代（明治末期）頃
23	松本　一洋	「祇園夜桜」
24	三宅　鳳白	「三番叟」
25	山口　草平	「新町九軒の宵」	大正後期頃
26	武藤　　彰	「紅しだれ（醍醐）」
27	武藤　　彰	「山桜（吉野）」
28	武藤　　彰	「街道の春」

掲　載　作　品（洋　画）
No.	作　者　名	作　品　名	制　作　年
29	足立源一郎	「甲斐路早春」	1942（昭和17）年
30	有道　佐一	「陽　春」	1943（昭和18）年作
31	伊藤　快彦	「熊野（ゆや）」	明治後期頃
32	伊藤　快彦	「熊野（ゆや）裏面」
33	伊藤　快彦	「道成寺」	1903（明治36）年頃
34	伊藤　快彦	「道成寺」（裏面）
35	川村　清雄	「桜花図小屏風」
36	河合　新蔵	「大沢池畔」	明治末期頃作
37	黒田重太郎	「神苑の春」	1938（昭和13）年作
38	澤部清五郎	「池畔の桜」
39	田中善之助	「御苑の春」	明治末期頃作
40	辻　　愛造	「円山夜桜之図」	1930（昭和５）年
41	中沢　弘光	「奈良の秋」	1916（大正５）年作
42	八條　弥吉	「　春　」	明治後期頃
43	松村　綾子	「海　桜」	1941（昭和16）年
44	箕浦　　照	「公園の桜」
45	矢崎千代二	「花見風景（嵐山）」	昭和初期頃
46	吉田　　博	「街道の春」	1916-26（大正５-15）年頃作

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