星野画廊で開催した主な展覧会─87

京都市動物園開業110周年を祝って
ー画廊に棲まう動物たち(日本画・洋画の名品選)ー


2013(平成25)年4月2日(火)〜6月1日(土)
10:30AM〜6:00PM(休園日:毎週月曜)
京都市東山区神宮道三条上る TEL.075-771-3670
 

 

 上野動物園に次いで我が国で2番目に長い歴史を誇る京都市動物園がこの4月開業110周年を迎えました。現在大規模なリニューアル工事が進んでいますが、既に「もうじゅうワールド」がオープン、「アフリカの草原」と「ひかり・みず・みどりの熱帯動物館」が4月中に完成オープンします。日本で初めてとなる4世ゴリラの誕生や、京都では49年振りとなるチンパンジーの赤ちゃんの誕生も最新の話題です。またキリンの赤ちゃんの誕生が6月に期待されています。その他に京都大学とタイアップしたチンパンジーのお勉強観察など話題も豊富。私たちの動物園はより親しまれ愛される動物園へと増々進化しています。
 京都市動物園の開業以来、京都で活躍する多くの画家たちが写生に励み親しみました。現在知られる動物画の名作は、京都市動物園の存在なくして語れないほどです。そこで当画廊では、開業110周年を祝って、所蔵品の中から様々な動物画を選んで特別展を開催することにしました。平成4年のワシントン条約締約国会議京都開催によせて開催した「動物たちと芸術家」展の内容をより充実させた展観になります。総数122点を3会期に分けて展示します。新装なった動物園と併せてご覧ください。

  なお、出品全作品122点と詳細な作家経歴を掲載した小冊子(B5判 20頁)を刊行します。
   代価は¥1000(送料込み)です。ご用命下さい。

 


(第一期) 明治・大正・昭和の日本画作品(会期中展示替)
4月2日(火)〜4月21日(日)<月曜休廊>

疋田芳沼「獅子図」明治後期頃
55.0×73.0 cm(軸装)(第一期出品)

増原宗一「孔雀」大正後期頃
135.0×68.2 cm(軸装)(第一期出品)
幸田暁冶「泉」昭和49年
45.5×53.0 cm 紙本/額装(第一期出品)
秦テルヲ「意馬心猿図」昭和20年頃
38.1×26.8 cm 紙本/額装(第一期出品)

明治・大正・昭和の日本画作品
NO 作者名 作品名 制作年
高辻草坡 「獅子図」 大正期頃
疋田芳沼 「獅子図」 明治後期頃
増原宗一 「孔雀」 大正後期頃
久保田米僊 「豊穣歓喜図」 明治22-28年頃
近藤乾年 「ぶどうとりす」 昭和初期頃
戸田北遙 「粟鶉図」 昭和前期頃
尾竹竹坡 「鳳凰図」 大正〜昭和期
久保田米僊 「雉子之図」 明治19年
久保田米僊 「猿使」 明治30年頃
10 炭谷義雄 「猫」 大正12年
11 井上通世 「鶏之図」 昭和前期頃
12 植中直斎 「初夏の庭」 大正期頃
13 久保飛呂史 「鯉」 昭和初期頃
14 榊原 弘 「白梅に双雀」 昭和初期頃
15 星野空外 「麗日牧羊」 昭和初期頃
16 山口八九子 「耕」 大正6年
17 山口八九子 「田植え」 大正6年
18 山口八九子 「蟹図」 昭和初期頃
19 秦 テルヲ 「虎図」 昭和4年頃
20 秦 テルヲ 「奈良の鹿」 昭和前期頃
21 秦 テルヲ 「瓢箪なまず」 昭和前期頃
22 秦 テルヲ 「街頭所感」 昭和20年頃
23 秦 テルヲ 「意馬心猿図」 昭和20年頃
24 玉村方久斗 「竹林の軍鶏」 昭和初期頃
25 玉村方久斗 「鵜」 昭和8〜15年頃
26 玉村方久斗 「双鶴図」 昭和初期頃
27 玉村方久斗 「芍薬に小禽」 昭和初期頃
28 玉村方久斗 「白鷺飛ぶ」 大正15年
29 玉村方久斗 「游魚図」 昭和4年頃
30 玉村方久斗 「蛇」 昭和初期頃
31 要 樹平 「かまきり」 昭和26年頃
32 要 樹平 「秋苑一隅」 昭和25-28年頃
33 要 樹平 「眼の光る森」 昭和24年
34 要 樹平 「花菖蒲」 昭和26年
35 要 樹平 「ひなげし」 昭和20-22年頃
36 要 樹平 「猫4匹」 昭和45-50年頃
37 幸田暁冶 「みみずく」 昭和25年頃
38 幸田暁冶 「日向の兎と木陰」 昭和20年代
39 幸田暁冶 「白馬童子」 昭和48年頃
40 幸田暁冶 「鷹」 昭和45年
41 幸田暁冶 「泉」 昭和49年

(第二期)夭折の天才日本画家・稲垣仲静動物画の名手・岡村宇太郎
4月23日(火)〜5月12日(日)<月曜休廊>
稲垣仲静「得意な猿」大正11年
26.4×23.8 cm 絹本彩色/軸装(第二期出品)

稲垣仲静「素描<鴫>」大正4年頃
27.5×39.4 cm 紙本/額装第二期出品)

岡村宇太郎「若き虎」昭和30-46年頃
44.5 × 59.1 cm 紙本/額装第二期出品)

岡村宇太郎「猫・紅椿」昭和30-46年頃
43.5× 54.5 cm 紙本/額装第二期出品)


夭折の天才日本画家・稲垣仲静動物画の名手・岡村宇太郎
 夭折の天才日本画家 稲垣仲静(大正前期)
NO. 作品名 制作年 NO. 作品名 制作年
42 「素描<猿> 大正初期頃 57 「母仔山羊」 大正11年
43 「素描<ライオン> 大正10年 58 「得意な猿」 大正11年
44 「鳥小舎」 大正2年頃 59 「競う雛」 大正11年
45 「素描<若きライオン> 大正10年頃 60 「戯れる仔犬」 大正11年
46 「春の野」 大正11年頃 61 「まどろむ猪」 大正11年
47 「素描<鳴ける猫> 大正10年頃 62 「素描<鷺> 大正11年頃
48 「雪の日」 大正7年 63 「素描<鴫> 大正4年頃
49 「雛之図」 大正10年頃 64 「素描<カワセミ> 大正4年頃
50 「鼠と葡萄」 大正11年 65 「素描<文鳥> 大正2年
51 「雨中の牛」 大正11年 66 「素描,<姉妹> 明治45年
52 「小禽を捉えた虎」 大正11年 67 「素描<蝙蝠> 大正7年
53 「二兎」 大正11年 68 「素描<目白> 明治45年
54 「龍」 大正11年 69 「素描<トカゲ> 明治45年頃
55 「蛇と芥子」 大正11年 70 「素描<カケス> 大正2年頃
56 「桜花・馬」 大正11年      
  動物画の名手 岡村宇太郎(昭和中期)
71 「孤猿」 昭和30-46年頃 83 「雨雀」 昭和30-46年頃
72 「孤猿」 昭和30-46年頃 84 「猫・椿」 昭和30-46年頃
73 「若き虎」 昭和30-46年頃 85 「山茶花・びたき」 昭和30-46年頃
74 「鷹」 昭和30-46年 86 「雁」 昭和30-46年頃
75 「雪日小禽」 昭和30-46年頃 87 「兎・昼顔」 昭和30-46年頃
76 「双鶴」 昭和30-46年頃 88 「二兎」 昭和10年代頃
77 「柿と鴉」 昭和30-46年頃 89 「猫・紅椿」 昭和30-46年頃
78 「若き虎」 昭和30-46年頃 90 「山猿」 昭和30-46年頃
79 「牛・紅梅」 昭和30-46年頃 91 「鴉」 昭和30-46年頃
80 「梅花小禽」 昭和30-46年頃 92 「鵜」 昭和30-46年頃
81 「白鷺 」 昭和9年頃 93 「神鹿」 昭和30-46年頃
82 「雁」 昭和30-46年頃 94 「猫」 昭和49年頃

(第三期) 昭和期の洋画家による作品を中心にして
5月14日(火)〜6月2日(日)<月曜休廊>


井上覚造「湖畔」昭和後期頃
41.6×53.0 cm 油彩10号/額装

金田辰弘「はばたき」昭和40年頃
45.5×37.8 cm 油彩8号/額装
由里 明「アブダラの市」昭和47年頃
38.0×45.5 cm 油彩8号/額装
桂ゆき「亀」昭和30年頃
53.0×45.6 cm 油彩10号/額装

昭和期の洋画家による作品を中心にして
NO. 作者名 作品名 制作年 
95 坪井一男 「猿侯図」 昭和17年
96 筑紫浩村 「愛犬」 昭和初期頃
97 高橋虎之介 「土佐尾長鶏」 昭和45年
98 井上覚造 「湖畔」 昭和後期頃
99 石橋繁雄 「赤い爪」 昭和52年頃
100 井澤元一 「祭の馬」 昭和63年
101 金田辰弘 「はばたき」 昭和40頃
102 金田辰弘 「ふくろう」 昭和40年頃
103 金田辰弘 「羊の群れ」 昭和47年頃
104 斎藤真成 「天地」 昭和35年頃
105 芝田米三 「バラとインコ」 昭和34年
106 桂ユキ子 「亀」 昭和30年頃
107 矢野雅蔵 「農家の春」 昭和22年頃
108 中村善種 「魚」 昭和38年
109 小牧源太郎 「ダラ(蟻)」 昭和42年
110 掘規矩太郎 「蟷螂犬に抗す」 明治34年
111 山下繁雄 「嵐に立つ軍鶏」 昭和14年
112 山下繁雄 「双鶏」 昭和11年
113 太田喜二郎 「青い鳥」 昭和初期頃
114 岡崎桃乞 「猫」 昭和13年
115 山下繁雄 「柏木に軍鶏」 昭和9年
116 高間惣七 「オウム」 昭和32年
117 加藤敏子 「小鳥たち」 昭和後期頃
118 谷出孝子 「ロバに乗る少女」 昭和16年頃
119 下村良之介 「軍鶏」 昭和53年頃
120 西田静子 「ペルシャ猫」 昭和 年 二紀展
121 藤田龍児 「秋が来た」 平成9年
122 由里 明 「アブダラの市」 昭和47年頃
編集後記へ

このウインドウを閉じる

Copyright (C) 2011 Hoshino Art Gallery All Rights Reserved.