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* 星野画廊【画廊展示のご案内】 *


秦 テルヲの「三尊仏」

2019年7月6日(土)〜7月28日(日)
10:30AM〜6:00PM

毎月曜と7月7日(日)と21日(日)休廊

「秦テルヲ「釈迦三尊図」 1940(昭和15)年頃 
(各)131.0 × 30.5 cmの部分 紙本に黒チョーク・額装

秦テルヲ(1887-1945))は、キリスト教社会主義に共鳴して明治末期頃の洛中洛外や神戸の貧民窟を題材に描いて漂泊、やがて東京の吉原で娼婦らと暮らして底辺に蠢く人間像を描いた。悪魔的退廃的な初期の画風にはそれでも真実を希求する純な精神性が吐露されており、中井宗太郎ら気鋭の美学者や榊原紫峰、入江波光、村上華岳ら画友たちの共鳴を得た。1920(大正9)年長男の誕生を機に心機一転、「思想転化、否定を肯定」、翌年12月に東京を引き払い京都府相楽郡加茂村の瓶原(みかのはら)の山村に移住した。農耕生活をしながら仏教美術を研究。母子像や瓶原の風景を描き、やがて独自のスタイルによる仏画を描くようになる。

本展では、大正末期頃から昭和初期頃にかけてテルヲが描いた仏画のうち、最も個性的な「三尊仏」を特集する。社会的な混乱が続く現代にこそ、テルヲの純な精神が必要ではないだろうか。

現在「没後80年・村上華岳」の後期展示が京都国立近代美術館4Fで(8/4まで)、また堂本印象美術館では「堂本印象<ほとけを描く・ほとけを愛でる>」展(9/23まで)が開催中です。この機会に両巨匠の描いた仏画と異色画家テルヲの仏画を見比べていただきたいものです。今回は、4組の「三尊仏」大作(軸装3組と額装1組)に加え、小品の三尊仏(額装と軸装5点)を一堂に展観してみることにしました。テルヲ仏画が醸し出す異空間をぜひお楽しみ下さい。なお全作を即売いたします。

展示の模様



星野画廊 10:30AM〜6:00PM (日・月曜休廊)
京都市東山区神宮道三条上る TEL.075-771-3670
 
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