かけがえのない日本風景 その2
〜春〜

と き  3月1日(木)〜4月15日(日)
ところ  星 野 画 廊        
10:30AM〜6:00PM(毎月曜と第1日曜休廊)
京都市東山区神宮道三条上る TEL.075-771-3670

星野画廊蒐集品目録
画家たちが遺した美の遺産 その@
『かけがえのない日本風景』
(B5版96頁、カラー図版158点)
詳細な作家経歴と解説が多数あります
 頒価 : 2000円

 画廊蒐集品で巡る「かけがえのない日本風景」展の連続展示の第2弾。昨秋の第1弾では「秋から冬へ」の風景画を展示したが、今回は「春」をテーマにした油彩画の作品を特集している。東北地方を襲ったあの恐ろしい災害、巨大津波と原発炉心溶融事故からはや1年が過ぎようとし、被災地にも遅い春が巡ってくる。遅々として進まない復興、見えない放射能汚染の恐怖に耐えるしかない日々。現地の人々にとって明日への希望に繋ぐ文字通りの春が来ることを祈るばかりである。
 本展に並べる明治、大正から昭和前期に描かれた風景画は、単に有名な景勝地を描いた名所画ではない。それぞれの画面には季節を彩る様々な光景が繰り広げられている。移り変わる季節の中で画家たちは時に厳しく、時に温かく、自然と人間との関わりを作品に昇華してきた。遺されたキャンバスには、数十年の年月を経た今もなお、当時の画家たちの感動が生き生きと息づいている。

伊谷賢蔵「裏磐梯の春」
 1961(昭和36)年 油彩12号

小林和作「春」 
 1940年 油彩10号

藤田龍児「啓蟄」1986年
第46回美術文化展 油彩30号

松村綾子「海桜」  油彩50号
1941(昭和16)年 第6回京都市展

主な展示作品
山内 愚僊 「朝陽」(三重県伊勢市二見浦) 明治中期頃 油彩40号
野口 謙蔵 「雪後風景」(滋賀県東近江市) 1940-43(昭和15-18)年頃 油彩4号
国盛 義篤 「早春・武蔵野」(東京都) 1943(昭和18)年 油彩4号
伊谷 賢蔵 「裏磐梯の春」(福島県) 1961(昭和36)年 油彩12号
黒田重太郎 「春浅き湖の朝」(滋賀県) 1950(昭和25)年 油彩8号
八條 弥吉 「子守」(千葉県南房総) 昭和初期頃 油彩12号
霜鳥 之彦 「早春(静岡まりこにて)」(静岡市) 1938(昭和13)年 油彩4号
黒田重太郎 「早春」(京都市) 1929(昭和4)年 油彩12号
水清 公子 「北野の梅」(京都市) 昭和前期頃 油彩15号
10 神原 浩 「梅林」(兵庫県西宮市) 1928(昭和3)年
第9回帝展
油彩30号
11 浜田 葆光 「梅林風景」(高知県) 昭和初期頃 油彩6号
12 矢野 雅蔵 「農家の春」 1947(昭和22)年 油彩15号
13 奥瀬 英三 「月ヶ瀬風景」(奈良市) 1926(大正15)年 油彩8号
14 藤田 龍児 「啓蟄」 1986(昭和61)年
第46回美術文化展
油彩30号
15 小林 和作 「春」(瀬戸内地方) 1940(昭和15)年 油彩10号
16 矢崎千代二 「天城山麓」(静岡県) 1919(大正8)年 パステル
17 伊藤 泰造 「桃咲く、洛北柊野」(京都市) 1973(昭和48)年 油彩20号
18 伊藤 泰造 「春光」 1983(昭和58)年 油彩10号
19 桝井 一夫 「小豆島坂手の春」(香川県) 1948(昭和23)年頃 油彩8号
20 田中善之助 「京都風景」(京都市) 明治末期頃 油彩8号
21 黒田重太郎 「洛外祖春(於京都椿寺)」(京都市) 1931(昭和6)年
第18回二科展
油彩25号
22 山崎福之助 「真如堂の裏」(京都市)

1913(大正2)年
第12回関西美術会展

油彩12号
23 田中善之助 「山辺(白川村)」(京都市) 1909(明治42)年頃 油彩20号
24 中沢 弘光 「奈良の春」(奈良市) 1916(大正5)年 油彩8号
25 松村 綾子 「海桜」(香川県小豆島)

1941(昭和16)年
第6回京都市展

油彩50号
26 辻 愛造 「円山夜桜之図」(京都市)

1930(昭和5)年
第5回国展

油彩30号
27 八條 弥吉 「春」 明治末期頃 油彩12号
28 吉田 博 「街道の春」(岐阜県) 大正期頃 油彩12号
29 有道 佐一 「陽春」(京都府綾部市) 1943(昭和18)年 油彩12号
30 山内 愚僊 「淀川」(大阪市) 明治末期頃 油彩8号
31 石井弥一郎 「曽ケ浦」(静岡県) 1957(昭和32)年 油彩10号

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