美術館への出品協力展示のご案内

発掘された珠玉の名品「少女たち」
―夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより

会場:新潟市美術館

会期:2023年11月18日(土)〜2024年1月21日(日)
(年末年始と毎月曜日休館)
その後、高知県立美術館などに巡回予定

以下 京都文化博物館の広報チラシを転用掲載

展覧会概要

京都文化博物館で開催予定の展覧会「発掘された珠玉の名品 少女たちー夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」では、えりすぐった「少女たち」を主題とした121点の作品が並びます。しかし、いわゆる「美人画」で知られる作家の作品を集めた展覧会とは一線を画しています。今回の展覧会の特徴のひとつに、京都市東山区で画廊を営む、星野桂三さんの審美眼により集められた無名の作家たちの作品が紹介されることがあげられます。明治大正・昭和と時代の変遷の中で、実力ありながらも忘れられていった作家はあまた存在します。星野画廊では、約50年の画商としての営みの中で、有名無名にとらわれず魅力のある作品をコレクションしてきました。そのコレクションの中から、あらためて作品の魅力を発見していただける展覧会となっています。

例えば、甲斐荘楠音、秦テルヲ、岡本神草などは、いまでこそ、美術好きの方にはある程度知られるようになった作家名ですが、星野画廊がきっかけとなって世に知られるようになったそうです。

甲斐荘楠音は戦前の日本画壇で高い評価を受けながら、1940年代初頭に映画業界に転進するという異例の経歴を持ちます。モデルの美醜を併せ持った人間性を描きました。そんな甲斐荘と同時代を生きた岡本神草は、1918(大正7)年京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)卒業後、第1回国画創作協会展に《口紅》が入選。舞妓をモチーフに、浮世絵の影響を受けた官能的な画風で知られるようになります。秦テルヲは、京都で苦学して京都市立美術工芸学校を卒業後、工場に勤める傍ら、洛中洛外および神戸の労働者などをモデルに作品を描きました。1920(大正9)年以降は京都を拠点に活動しています。生誕130年を記念した回顧展は、2017年に星野画廊で開催されました。

あなたも作家名にとらわれず、あなたの心にふれる作品を見つけてみませんか。

本展は、京都展のあと、福島県立美術館、新潟市美術館、高知県立美術館、呉市立美術館、三鷹市美術ギャラリーへと巡回します。


京都文化博物館

発掘された珠玉の名品「少女たち」―夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより
会期:2023年7月15日(土)〜9月10日(日) 10:00AM~6:00PM 毎週月曜休館、ただし7/17、7/24は開館

巡回予定

福島県立美術館 / 2023年9月23日(土)〜11月12日(日)
新潟市美術館 / 2023年11月18日(土)〜2024年1月21日(日)
高知県立美術館 / 2024年7月6日(土)〜9月22日(日)
呉市立美術館 / 2024年9月28日~11月10日
三鷹市美術ギャラリー / 2024年12月14日~2025年3月2日

展覧会フライヤー

発掘された珠玉の名品「少女たち」フライヤー表 発掘された珠玉の名品「少女たち」フライヤー裏

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