歌川広重「東海道五十三次」へのオマージュ
河合新蔵「東海道五十三次図絵」展

展覧会概要

歌川広重の代表作『東海道五十三次図』のオマージュ作品と見られる、河合新蔵「東海道五十三次図絵」全55図を初公開します。

我が国の明治水彩黎明期に名を馳せた水彩画の名手河合新蔵(1867~1936)は、太平洋画会会員として文展や帝展で活躍しました。また関西美術院の教授として京都洋画界で後進を指導し、油彩画・水彩画・日本画の佳品を数多く遺しています。

今から100年前の1921(大正21)に完成した『東海道五十三次絵』画冊は、全てが日本画の顔料で絹本に描かれています。広重の代表作『東海道五十三次』(1834年・保永堂版)とほぼ同じ場所と構図を求めて河合が写生旅行して描いた真景図です。

1601(慶長6)年に徳川幕府により開設された東海道は、今年開設420年を迎えました。広重の『東海道五十三次』から187年、河合新蔵の「東海道五十三次」写生旅行からはおよそ100年になります。今日、新型コロナが世界中に流行し、私たちは自由に旅をすることができない不自由な生活を強いられる忍従の日々を送っています。そこで今回、両五十三次全図を比較展示することにより、時空を越えて旅をしてみたいと願いました。

星野桂三(星野画廊主)

展示作品(一部抜粋)


歌川広重
1「日本橋・朝之景」
1834(天保4)年

河合新蔵
1「日本橋、朝霧」
1921(大正10)年

歌川広重
16「蒲原・夜之雪」
1834(天保4)年

河合新蔵
16「蒲原、堰濤橋」
1921(大正10)年

歌川広重
33「白須賀・汐見坂図」
1834年(天保4)年

河合新蔵
33「白須賀、汐見坂」
1921年(大正10)年

歌川広重
55「京師・三條大橋」
1834(天保4)年

河合新蔵
55「京都、三條大橋」
1921(大正10)年

歌川広重「東海道五十三次」へのオマージュ
河合新蔵「東海道五十三次図絵」展

 
頒価:1,000円
 

このウインドウを閉じる