トップホーム石を磨くリスト|展覧会予告|トピックス展覧会リスト・後記集メールを送る

* 星野画廊【画廊展示のご案内】 *


創業50周年記念特別展―その①
懐かしく、美しい「明治の水彩」

2022年11月22日(金)~12月17日(土)
10:30AM〜6:00PM (毎週月曜日と12/4(日)休廊)

展示概要

里帰りの名作から浅井忠とその周辺の京都水彩まで

 「おかえり美しき明治」展(府中市美術館、2019年)や、「発見された日本の風景~美しかりし明治への旅」展(京都国立近代美術館、2021年、その後東京、愛媛、長野巡回中)などの開催により、明治期に描かれた、作者不詳の画家や無名の画家たちによる様々な水彩画群が俄然注目されるようになってきています。昔からこの分野での優れた作家と作品の発掘顕彰に努めている当画廊におきましても、改めて所蔵の佳品66点を一堂に並べ、創業50周年記念展示の第1部とさせて頂きます。

 今展の特徴は、何と言っても明治期にイギリスやアメリカからの旅行者が購入して持ち帰った、美しい水彩画作品が多数展示されることです。それらの多くが今や無名となってしまった作者不詳の画家たちによるものです。作者名が特定されて詳しい経歴まで判明するようになった笠木次郎吉の、驚くほど細密で濃厚な描写力を誇るリアリズム表現は、近年の話題を独占するようになっています。本展でも彼の名作7点が並びます。同時に未だ詳しいことのわからない作者による名作が並びます。

 近代水彩画の巨匠たちの作品は言うに及ばず、浅井忠を中心とした京都の清澄な水彩作品も多数陳列いたします。是非、ご高覧下さい。

展示の作品(一例)


浅井忠「秋郊」
明治36-40年頃

津田青楓「母子参詣図」
明治36-40年頃

浅井忠「雲の風景」
明治36-40年頃

浅井忠「南国風景」
明治36-40年頃

笠木次郎吉「花売娘」
明治末期頃

笠木次郎吉「老猟師」
明治末期頃

田中善之助「高瀬川」
明治40-41年頃

中山年次「馬丁と農婦」
明治中期頃

黒田重太郎「大原の里」
明治後期頃

河合新蔵「湖畔」
明治後期頃

三宅克己「雨後の森」
明治36年頃

作者不詳(T.Kobayashi)「湖畔(箱根)」
明治後期頃

作者不詳(Y.Ito)「紅葉の渓谷」
明治後期頃

展覧会記念図録

B5判 60頁
頒価:1,000円

Copyright (C) Hoshino Art Gallery All Rights Reserved.