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* 星野画廊【画廊展示のご案内】 * |
日本の風土を彩る福井の赤
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福井勇(1908-1988)は、京都府綾部市に生まれ、京都府師範学校を卒業して教職の道に進んだ。
画家としては、関西美術院で都鳥英喜と黒田重太郎に師事し、戦前二科展に出品し、京都市展では3度の市長賞を受賞した。戦後は行動展結成に参加し、同会員として出品を続けた。京都精華短期大学(のち大学)の教授として後進を育て、81(昭和56)年に京都精華学園理事長、関西美術院理事長となる。1983(昭和58)年には京都府文化賞功労賞を受賞した。
生涯のほとんどを画家として亀岡市の穴太寺に隣接したアトリエでの作画に没頭した。福井の描く情感溢れる自然賛歌の絵画は多くの愛好家に愛された。その没後、代表作の多くは美術館や京都精華大学に寄贈されて保存されているが、柿、栗、虞美人草など、最も愛された小品は散逸してしまい、福井絵画世界の魅力が全然知られていない時代になっている。
気候変動により世界中の自然が、日本固有の風土が危機に瀕している。自然環境ばかりではない。現代社会には、世代を問わず物事をAIやITのみでこと足りると片付ける風潮が支配している。
だからこそ今、福井勇の純朴ながら奥深い精神性豊かな絵画世界を紹介することで、私たち日本人が忘れかけているものを取り戻していただきたく本展を企画した。長い間、時間をかけて収集した30点強の小品の優品。
是非ご高覧を。
![]() 「鶏頭のある風景」 1979年 20号F |
![]() 「秋の静物」 1950年代 8号F |
![]() 「花(虞美人草)」 1971年 6号F |
![]() 「樹・柿・瓦」 1967年 京展 30号P |
![]() 「柿・栗図」 1969年 10号M | |
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